ロブ・ライナー監督 「最高の人生のはじめ方」(2012年・米国) [映画鑑賞]
日曜の夜の見るのに相応しい、優しくなれる映画だ。
心休まるというか、
安心するというか、
夢があるというか、心地よい余韻に浸れる映画だね。
「理想と現実はかけ離れているけれど、
理想は近づいてくる。」
著名な小説家でありながら、アルコールに溺れ孤独な日々を過ごすモンテ。
甥・ヘンリーに誘われ避暑地に向かった彼は、
そこで運命的な出会いを果たす。
安川惡斗主演映画「がむしゃら」@中野ゼロ [映画鑑賞]
多くが、映画監督をはじめ、関係者が占めていた。
高原監督と久しぶりに握手。
今回は、監督&安川選手のトークショー付。
幾つかの不思議な発言と思っていたこと、
その「点」が、この映画を見て、今頃「線」になった。
こんだけ抱えていたなんて知らないから、驚いたよ。
・大好きな宝城カイリ選手がスクリーンに出る。
安川とは同期だそうで、
「また、やろうよ!」と声を掛けるシーンに涙。
・12月に、後楽園で握手してもらった、崖っぷちアイドルレスラー、
ゆずポンの引退試合での死闘。あのマイクで涙。
お互いを好きで、尊敬できるから、あそこまで戦えるんだな。
安川の12月の引退試合を思い出した。
ゆずポンの乱入、きっと嬉しかっただろうね。
甲状腺、悪いのに、よくやれるね。
自分も、とても舞台に上がれる状況じゃない。
手の震え、頻脈、多汗、アトピー、動悸、吐き気、症状が出ると正直きつい。
ベータブロッカーを常時携帯していないと不安になる。
だけど、それでも、リングに上がりたい気持ちは分かるね。
自分も、薬を飲んででも、ごまかしながら最後に舞台に上がろうとしたから。
「プロレス×人生」を魅せた、「がむしゃら」、辛くても、
前向きに一生懸命生きることの大切さが伝わるドキュメンタリー映画だった。
New day coming!
森田芳光監督「(ハル)」(1996年・日本) [映画鑑賞]
メール交換、現代でいうと、SNSか、「出会い系」の走りだな。
1996年。自分が、大学生の頃。
コミュニケーションツールとして、Eメールが登場した時代。
PCだけでなく、
携帯でもEメールができるようになる。
共通のコミュニティで話をするうちに、個人レベルでメール交換をするようになり、
「会いたい」とか「見たい」という欲望に駆られていく。
現代のFB婚活なんかと似ているのかもな。
ただ、この時代、顔が分からない。ハンドルネームから相手を想像するしかない。
大体、自分が想像するのはタイプの異性に近づける。だから興奮する。
実に、面白い映画だった。
1996年、ビデオカメラとか、懐かしいデスクトップPC、フロッピーディスク、
20年前って、確かにこんな感じだった。
深津絵里さんとか福山雅治さんが若い。
川村泰祐監督「海月姫」(2014年・日本公開/アスミックエース配給) by DVD [映画鑑賞]
気になっていた作品。
ようやくDVDで鑑賞することができた。
面白かった。
海月って綺麗だね。
ロケ地の江ノ島水族館、あの場所、個人的にもよく覚えていた場所。
デートした場所でトイレタイムで待ち合わせした場所だから。
こんなメンバーなら、「おたく」っていうの、肯定したくなるね。
政治家の息子との出会いから、おたくたちの成長を描いたラブ&コメディ。
ちょっと頑張ってみようかって気になる。
こんな仲間たちに出会いたいとか。
おたくが、政治を変える! なーんて、希望があるね。
長谷川博巳の童貞エリート(政治=大臣の長男)役が燿。
能年ちゃんの可愛さが、メイクされてから際立つね。
池脇千鶴も出ていたんだね。あのおたくが!気づかないよなぁ。
片瀬那奈さんもこんな感じで使われるのか…。
キャストが魅力的で、脚本も、演出も悪くないぞ!
期待値以上によかった。
この脚本家さんの作品、「シムソンズ」がそうだったけれど、
みんなで頑張る素晴らしさとか、練習して努力が実を結んでいく過程を描くのが好きなんだろうね。
ベネット・ミラー監督「フォックスキャッチャー」(2014年・米国) [映画鑑賞]
西谷弘監督「容疑者Xの献身」(2008年・日本) by CX [映画鑑賞]
ビリー・ワイルダー監督「第十七捕虜収容所」(1953年・米国) [映画鑑賞]
山田洋次監督「小さいおうち」(2013年・日本/松竹) [映画鑑賞]
消化不良感もあるのだけれど、
戦時下での不倫、それを見守る女中を描いた作品、レベルは高いね。
生涯独身を貫いたおばあちゃんが書いた自伝を基に話が進む構成は見やすい。
自身の体験を暴露していくことで、
戦争体験者と戦争を歴史でしか知らない若者の交流になっている。
おばあちゃんの罪が明かされる、「遺された手紙」を開ける時。
松たか子が演じる時子さんが不倫をするところに緊張感がある。
台風の中、自宅でキスするシーンだけで魅せたもんな。
「あっ、なるほど、これは面白い!」と。
あの場面が全てと言ってもいいくらい大事なシーンだった。
しばらく、印象に残ったもん。
2時間半、早いぞ。
黒木華さん、若くしてこの貫録。この時代を生きた経験でおあるかのような神芝居。
山田監督の演出力もあるのだろうけれど、将来が楽しみ。
現代の木村文乃さんも可愛かったね。