山田洋二監督「東京家族」(2012年) [映画鑑賞]
蒼井優ちゃんが可愛いわ。
いつ出てくるのかなと楽しみに見ていた。あ~ここで登場するのかと。
なるほどね。
全体的には、小津安二郎監督の「東京物語」を思い出させるけれど、
山田洋二監督は、現代の家族の在り方や絆を若い世代にも何とか伝わる方法で
描いて魅せた。
自分の家族のことを考えた。
母親のこと、父親のこと。
生きていて当たり前から、老い、そして、死。
自分が未だ見ぬ現実を受け止められるか心配だ。
そんなことを考えて見ていたら泣けたなぁ。
映画「海難1890」観賞 [映画鑑賞]
日本とトルコの友好関係を知るうえで価値ある作品。
序盤から、日本人がトルコ人を救い切るところまでを第1部と考える。
時代が変わり、イラン・イラク戦争開戦直後のテヘランを第2部と考える。
第1部はCGを存分に楽しむ。
そして、トルコ人を救った話として、日本人の間でも有名な話を映像(ドラマ)として
見られるところが良い。
第2部。
イランの空港でこんな感動的なドラマがあったこと、
恥ずかしながら知らなかった。
海外旅行をたくさん経験してきたせいか、
エンジニアの男性の気持ちに感情移入できた。
怖いよ、イラつくよ、トルコなんかに期待しねーよ。
そうそう、そういう感情。
忽那汐里の時代と世代を超えた2役は見る価値あり。
泣けるところまではいかなかったけれど、時間経過は早くて、見やすい映画に
仕上がっていた。
クリスマスのイルミネーションも終わる頃から26日にかけて、
日本とトルコの友好関係を描いた作品を見ようと思っていた。
かなり高い角度で、映画館の貸切ができると予測。
さらに、ロマンチストな恋人たちが見ない映画と予測。
2つの狙い通り、オレ様のために貸切。
しかも、お得なレイトショーで観賞できた。
是枝裕和監督 「海街daiary」 @TOHOシネマズ [映画鑑賞]
日本アカデミー賞「永遠の0」強し [映画鑑賞]
確かに力のある映画だった。
見終わた後の疲労、現実に戻るまで少々時間がかかった。
こういう作品が評価される、戦後70年を感じる1年になりそうだ。
余談だけど、
最優秀主演女優賞は、「そこのみにて光輝く」の池脇千鶴さんに獲って欲しかったなぁ。
映画.com 2月27日(金)22時52分配信
「永遠の0」が作品賞含む8部門受賞!
トム・フーバー監督「レ・ミゼラブル」(2012年・日本公開) by Blu-ray [映画鑑賞]
楽日はチケット争奪戦になること必至。...
民衆の歌♪
ワンデイモア♪
夢破れて♪
オンマイオウン♪
珠玉の名曲に彩られながら、それぞれの人間ドラマが交錯する。
追いかけらる人
追いかける人
愛する人
愛されない人
全てを失った人
あと一歩で満たされそうなのに、その一歩が近くて遠い。
なんと、もどかしいのだ。
人間の孤独、喜び、許し、期待、裏切り、絶望、諦め、
愛と同時に生きることの苦悩を描きながら、
最後には、
「それでも明日は来る」という、
「明日は変わる!」という、「明日は違うんだ!」という、
希望満ちた強いメッセージが放たれる。
コゼットにそれを見出す。
映画「レ・ミゼラブル」を見た。
ミュージカルが芸術的な映像になっている。
ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ
外さないキャストたちが名演技を魅せてくれた。
Tomorrow come!
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山崎貴監督「永遠の0」@下高井戸シネマ [映画鑑賞]
自分も宮部久三お爺ちゃんのことを知りたいと思うようになっていく。
主人公と見る側が自然と同化していけるように、創られている。
よくできている。
戦争、ゼロ戦ということを語れば長くなるので、それはそれとして、
それ以外にこの映画に見い出す価値として、理想の上司像というものがある。
私が素晴らしいなと思った箇所。
・ブレない(家族がいるから)「絶対に生きたいという」信念
・後輩への思いやり
・上長の暴言への反抗
後輩たちに好かれていく過程は見どころ。
久三を慕う後輩たちの眼差しが変わる瞬間、久三を嫌いだった者たちが敬意を示す瞬間。
そうした場面に涙する。
なぜ、ゼロ戦に乗り込んだのかという最大の謎だけが遺されたまま。
リアルな父(祖父)と今の父(祖父)の関係が徐々に明かされる。
あの頃の宮部を語る人たちがいて、戦争を知っていくことで逞しくなる主人公がいる。
ただ、長い。
サザンオールスターズが歌う主題歌「蛍」までが長い。
観終わった後、余韻が残り過ぎて、しばらく身体が現実に戻れなかった。
ヤン・ヨンヒ監督「かぞくのくに」(2012年・日本公開) [映画鑑賞]
キム・テギュン監督 「クロッシング」(2008年・韓国) by Gyao [映画鑑賞]
第81回アカデミー賞外国語映画部門賞の韓国代表作品。
緊張感が随所にあるね。
心が痛む、悲しい、腹が立つけど、映画として面白い。
身近な人が、こういうかたちで亡くなっていく実情に、心が痛む。
脱北するのは、本当に命懸けであることが分かる。
北朝鮮の実情が分かる。
こういう風にして党員検査があるのか!
強制収容所とはこんなところなんだ!
北朝鮮で生きていくということとはこういうことなのか!
ドラマでありながら、リアリティを感じる。
この作品のために、監督は100名以上の脱北者に取材したというから、
それも当然だ。
悲劇の連鎖、是非観て欲しい。
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