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シーア・アイウィック監督「世界一キライなあなたに」(2016年米・英合作) [映画鑑賞]

ディグニタスとかライフサークルとか、人に生る権利があるなら、
死ぬ権利があってもいいじゃないかと、
勉強させてもらった作品。

スイスでは、ディグニタスという団体が有名で、そのほかにも3つくらい、
自国だけでなく、外国人からの「死ぬ権利」を受け入れている。
本作では、バリバリのエリート青年サラリーマンが事故に拠り、仕事ができなく
なる悲劇を描き、介護士との淡い恋愛を描いた傑作に仕立てて魅せた。
「ネンブタール」という薬(点滴)で死ぬ訳だけど、
日本人も登録者数は一定数いると聞いている。
麻痺した身体で何ができるのか?
絶望した父がディグニタスから、許可を得る。
母親は反対するものの・・・。
「安楽死」「尊厳死」という非常に重いテーマと恋愛。
私は、この作品を観て初めて、「死ぬ権利」というものを意識した。
生きなくてはいけないという強制や、生きることが正道ではないことを学んだ。
欧州諸国では、自国民に限り「安楽死」「尊厳死」を認めている。
オランダやルクセンブルクは代表的。
ルイーザは、ウィルのことが好きになった。
ウィルもそうだったに違いない。
もし、健常者同士で出会っていたら。いやいや、生かそうよ。
ルイーザに与えられた介護アルバイト期間は6ヶ月。
なぜかは後に知ることになるが、介護するうちに好きになっていく彼との
楽しい時間は限りがあった。
            世界一キライなあなたに.jpg

私の友人が、日穏-bionの主宰をしながら、脚本と演じ手をしている。
たまたま観劇に訪れた日。コロナ禍だけど、呼び出して少しだけ話した。
丁度、映画を見たばかりだったし、知識もあるから、語りたいと思ったのだ。
非常に重いテーマを演劇という手法で「考える」演劇に仕上げて魅せたいた。

私は、今もそれほど状態が良い訳ではない。
当時、ネンブタールを…。いや、オーバードーズで…と、考えていた時期でも
あり、タイムリーな作品だった。
映画は、精神科医の先生に紹介してもらった。
演劇は、東京でたまたま時間があり、調べていたら、恵比寿で友人の芝居が
あったので足を運んだのだ。

映画でも演劇でも考えさせられた「死ぬ権利」。
私は、いつ、どこで、どうやって死ぬかまで考えているよ。
その前に、事故や病死しちゃうかもしれないけれどね。

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