Goodbye my princess

彼女のＬＩＮＥに最後に届けたのは、絢香の「にじいろ」という曲。
恐らく、今日がその姿を見られる最後の日だったと思う。
来なくてもいい時が来てしまった。
辞める予告は、昨年の夏にあった。
仕事中、一緒に買い出しに出かけた時に、
「夢」を私の前で語ってくれて、その光景、シチューションが、
以前、前職時に同僚が辞めた時となんか似ていたから、
年末までか、今年度限りかとの予測はしていた。
それが結局は当たってしまい、
12月にこっそりと、他の人よりも早い段階で辞めるとの報告を
受けた。周りには知らないふりを装い続けた。
これは約束だったから。

もう何の繋がりもなくなるけれど、ここしか知らない人よりは、
好きな道で是非成功して欲しいと強く願う。
その美貌だけじゃなく、
仕事の正確さ、早さ、親しみやすさは群を抜いていた。
光輝くような可愛い笑顔が好き。
半面、ズバッと強く出てくる姿を見たこともあったけどね、
そんな時は20代の自分と重なってみえて微笑ましく思えた。

この年齢で、目でその存在を追ってしまうほど、
ちょっぴり恥ずかしい、純粋な恋をしていた。
今日のイベントでの姿も素敵だった。
コマ何秒、その姿をこっそり目に焼きつけておいた。
手法は乱暴だったかもしれないけれど、
2017年、10月、
中日劇場で一緒に見た「レ・ミゼラブル」、
一生忘れられない思い出にしてみせた。
名古屋に戻ってきてよかったとか思った。
彼女が、これから本格的に始める「新しい物語」を
心の底から応援していたい。
彼女と一緒に仕事ができて幸せだった。
これから、その存在を見られないことが寂しい。